青汁は不妊症に効果があるの? その真偽のほどを探る!

青汁に含まれているさまざまな成分は、私たちの体を健康に保つために役立つものです。

そんな青汁が、「不妊症に対して効果がある」と言われていますが、これは本当なのでしょうか? そして、本当だとすればなぜなのでしょうか? その理由について見ていきます。

青汁が不妊症に対して効果的である、という意見について

「不妊症を解消するために青汁を飲むのが良い」 「妊婦さんにとっても青汁は非常に大切な成分」という意見は、よく耳にします。

かなり古い本ではありますが、40年ほど前の本では、「青汁を飲んでいると妊娠しやすくなり、つわりが起きなくなり、産むときにも苦労せず、子どもも健康である」とまで断定しています。

また、青汁のなかには、「不妊症に効果がある」ということを全面に押し出して売り出しているものもあります。 このように、青汁と不妊の間には深い関係があると考えられています。

「青汁が不妊にきく」と言われているその理由について知ろう

「青汁が不妊症にきく」と言われているのは、一重に、その栄養分にあるのでしょう。

青汁のなかには、鉄分を含むものがあります。この「鉄分」は、女性にとっても男性にとても大切なものです。

「血液」」をきちんと活動させるために必要なものです。しかし女性の場合、多くの人が鉄分不足の状態にある、と専門医は指摘します。

また、不妊症の治療として認められたものに、「ミトコンドリアを卵子に注入する」というものがあります。このミトコンドリアは、卵子の働きを活性化させるとても重要な成分です。鉄分は、このミトコンドリアの動きが悪くなるのを防ぐために役立ちます。

不妊症のうちの半数近くが、男性が原因とされるものです。そのため、女性側に対してアプローチするだけでなく、男性側へのアプローチも必要になってきます。

そのときに大切なのが、「亜鉛」というキーワードです。

亜鉛は、人体にさまざまな影響を与える成分ですが、特に「生殖」に対して強い影響を与えます。亜鉛は、男性の精子や前立腺のなかに存在している栄養素です。これが少なくなると、精子がうまく作られなくなり、妊娠しにくくなってしまいます。

亜鉛はカキなどからとることができますが、この「亜鉛」を配合した青汁も打ち出されています。 さらに、青汁のなかには「ビタミン」も含まれています。

特にビタミンDは、不妊症と深い関わりのある成分です。2006年から6年間にかけて132名を対象として行われた研究では、「ビタミンDが不足していた人は、十分にとっていた人よりも20パーセント近く妊娠率が低かった」という結果が出ています。

加えて、ビタミンDが不足することは、男性にとっても大きなリスクとなり得ます。ビタミンDは清掃や精子によく存在しますが、これが足りなくなると、うまく精子を作る事ができなくなってしまいます。 このようなことから、ビタミンDを含む青汁は不妊に効果的だと言われているのです。

妊娠中の人に

また、青汁は妊娠中の妊婦さんにもよい、と言われています。

妊娠中に必要になる成分の1つに、「葉酸」というものがあります。ビタミンBの一種類であるこれは、青汁の原材料ともなっている野菜(緑色)からよくとることができます。

加えて、「カルシウム」も重要です。妊婦さんは、そうでないときと比べると1.5倍ほどのカルシウムの量を必要とします。これを青汁だけでとることは現実的ではありませんが、食事のサポート役として使うこともできます。

妊娠のときに必要となった「鉄分」「亜鉛」もまた、赤ちゃんの健全な生育に関わるものです。これらが足りないと赤ちゃんの体が小さくなってしまう可能性があります。

このように、妊娠をしたい人にとっても、妊娠中の人にとっても、青汁が心強い味方になることはたしかです。

過信は禁物! 病院で正しい診断を受けて

もっとも、青汁は「薬」ではありません。青汁を1回だけ飲んだからといってすぐに妊娠するわけではありませんし、あくまで栄養補助食品にとどまります。

不妊症に対してどのように向かい合っていくか、というのは夫婦によって異なります。「とりあえず、体によさそうなものを食べて飲んで対策をする。病院に行くほど切羽詰まってはいない」という人もいれば、「今すぐに妊娠をしたい!」と考える人もいるでしょう。

どちらが良い・悪いということはありません。 ただ、「すぐにでも妊娠したい」と考えているのであれば、まずは病院に行くことをおすすめします。ケースによっては、「食事での改善は望めないから、すぐに体外受精などからスタートしなければならない」ということもあるでしょう。

時間を無駄にしないためにも、まずは原因をできるかぎり明らかにすることが大切です。

青汁は、あくまで「妊娠しやすい体作り」を作る手助けをするものです。過信することなく、適切な距離を保って青汁を飲んでいきましょう。